【入門編】クラシック音楽の今・気分別オススメ曲

Feb 28th, 2018  - by MusicNation公式アカウント


「クラシック音楽」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?

バッハやモーツァルトなどの作曲家でしょうか。それとも煌びやかなドレスを着たピアニスト?

もう1つ。あなたがクラシック音楽を聴きたくなる瞬間はどんな時でしょうか?

癒されたい時、失恋した時、もしかしたらポピュラー音楽でお気に入りの曲が見つからない時もあるかもしれません。


筆者はクラシック音楽のある環境で育ちました。幼い時からピアノを習い、今でもクラシック音楽を学んでいます。そんな私が今回、クラシック音楽の「今」をご紹介します。


クラシック音楽(英:classical music)は直訳して古典音楽ですが、西洋の芸術音楽のことを指す少し曖昧な言葉です。クラシック音楽はキリスト教社会の中から生まれ、主には上流階級の人々に親しまれてきました。


とはいえ、今までクラシック音楽に馴染みが無く「クラシック音楽を聴いたことがない」「クラシック音楽の聴き方がわからない」という方々も多くいることと思います。

クラシック音楽の現代J-POPや洋楽など聴きやすい音楽と異なる点は、クラシック音楽が「傾聴」の対象として発展してきたという点です。「傾聴」とは文字の通り耳を澄ませてじっくりと音に聴き入ることです。クラシック音楽の強みはーーあるいは芸術の強みはーー簡単にはその音楽が消費されないことです。BGMとして消費されていく音楽とは1音1音にかかる重さが違うのです。抽象的な表現ではありますが、厳密に作曲家が1音1音に命をかけて、自らの威厳をかけて遺した音楽が多く集まっているのがクラシック音楽です。それ故に高度に、複雑に発展してきたため少し難解ではありますが、内面的充実を感じられる作品が多く存在します。

それらが難解だからといって、諦めてしまうことは非常にもったいないことです。

難解な音楽を楽しめるようになるポイントは、何度も聴くこと。そして、分かろうとしないことです。そうすることで少しずつ身に染みて感じられるようになると思います。聴く回数が増える度に作曲家の遺した細かな工夫が感じられるようになるはずです。


騒音の多い日常生活の中で、曲にじっと耳を澄ませて聴くことはひょっとすると不慣れなことかもしれません。電車の中や勉強中、ジョギングする時などに多くの人が音楽を聴いていますが、多忙な現代生活の中でじっくりと音に対して注意を払うことも難しいとも思いますが、今までクラシック音楽に馴染みの薄い方々も、クラシック音楽の1音1音への重さや芸術性を知ることで、時には数多くの作品の中から傾聴に値するお気に入りの曲を見つけてみてはいかがでしょうか。


クラシック音楽の楽しみ方として生演奏で聴くことも素晴らしい体験です。コンサートホールへでの演奏を聴きに行ってみることをお薦めします。コンサートホールでは音楽を聴く人を最上級にもてなす様々な工夫があります。食わず嫌いをせずに1度いってみたら、あまりの快適さにリピーターになるかもしれません。


では、どこから手を付ければいい?という方々の為に、初心者向け気分別おすすめ曲を紹介したいと思います。



1.癒されたい時

ドビュッシー ベルガマスク組曲より「月の光」


言わずと知れたピアノの名曲で、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

この曲は印象派と言われているドビュッシーの作品で色彩感の豊かさが特徴の曲です。繊細に移ろう音の表情に耳を傾けてみてください。


2.壮大さを感じたい時

リスト ラ・カンパネラ


ピアノの超絶技巧で有名なフランツ・リストの曲の中でも特に難易度が高く華やかな曲です。鐘の音をモチーフに書いた曲で、聴けばスカッとする曲です。


3.切ない時

山田耕筰 からたちの花


日本人のクラシック作曲家の第一人者である山田耕筰の童謡です。かなり日本的な構成になっているため、純粋なクラシック音楽とは言えませんが、日本の美しい「言葉」と西洋のハーモニーが合わさって、明るい調子の中になんとも言えない哀愁が漂う曲です。歌詞にも着目しながら是非聴いてみてください。


4.一押しの曲

チャイコフスキー 交響曲第5番


交響曲とらいくつかの章が1つになったオーケストラ作品のことを指します。

ロシアの人気作曲家チャイコフスキーの作品で、重々しいテーマが最後には華やかに鳴り響く作品です。

合間には天国から降りてきたような美しいメロディーが現れたり、踊りだしたくなるようなリズムが出てきたりします。1つの大きな物語を辿るような気持ちで聴いてみると楽しいと思います。

時間がない人は4楽章から聴いても楽しいと思います。


クラシック音楽は一般に敷居が高いと言われます。それは、ヨーロッパでも日本でもステータスとして身分の高い人々が嗜んできた文化だからです。

しかし、成熟社会へと突き進む日本の今に、内面的充実を重んじる西洋の伝統は非常にマッチしていると言えると思います。敷居なんてそんなもの、本当はないのです。みなさん是非、クラシック音楽の奥深い世界を体験してみてください。 


MusicNation公式アカウント

Music Nationのスタッフでトピックを決めています。 こんな話題を扱ってほしいとご希望がございましたらご相談ください。